軽度ならいい?

障害児教育について語る(一応看板はそうなってた)チャットルームに入ってみた。「障害児教育との関連性は?」と聞かれ、こうこうこうでね〜とBOOのことを話す。「障害は軽いの?」と聞かれて、「うん」と答えると、「軽いならいいね」と言われた。私は答えた。「軽いとか関係ないよ」
私が接している障害者と言えばBOOだけで、私も知ったようなことは言えない。けれど、現時点で私が感じているのは、問題なのは「障害の有無」であり、「障害の程度」ではないということ。まず障害が有るか無いか、そして「有」ならば、あとは障害の程度の差は語っても意味のないことのように思うんです。例えば今わが家はBOOの就労問題で頭を悩ませています。でも、この悩みは重度の障害者の家族からしたら「贅沢な悩み」「羨ましい悩み」と取られるかもしれない。けれど、軽度発達障害者の就労は本当に難しい問題で、軽度の為決まったライフコースもなく(施設に入るといった)、軽度だからこそ対峙しなければならない問題というのが出てくる。それは重度の人も同じことでしょう。自閉症、知的障害、発達障害、注意欠陥障害などなど、浮上してくる問題は障害の種類によって異なるし、また同じ障害でも個々人によって症状は様々なのだから、問題となるものは個人によって異なってくる。とてもそれを、軽度だから、重度だから、と比べて片付けることはできない。
障害者が抱える問題は、障害者一人一人異なる。軽度だからいい・・そんな単純な話ではなないと感じています。