普通の兄弟

以前母に「BOOが普通だったらねえ。あなたも、あれじゃ兄弟がいていないようなものよね。」みたいなことを言われた。そんなこと言われるまで思ったこともなかった。だって、BOOと私、これが私にとっての「普通」の兄弟関係だから。これが当たり前だと思っていたから、よそと比べたこともなかった。これは多分中学校の頃に言われたと思うけど、その前から、この兄弟関係に関しては、世間一般の「普通」に興味がなかったと思う。当然よその家の兄弟関係を見ていたのだけど、違うとは感じていても「比べるようなものじゃない」と無意識のうちに思っていたように思う。
最近になって、改めてBOOのことについていろいろと考えるようになって、私たちの関係を振り返ってみた。私の周りの友人たちは、兄弟と非常に仲の良い子たちばかりで、会話の中に必ず兄弟の話が出てくる。そんな彼女達の話を聞いていると、母があのように言ったのも理解できる。確かに私とBOOは、お互いいるようでいない存在なのかもしれない。こんなことは別に考える必要のないことなんだけど、客観的にみると、確かにそうかもしれないと思った。
普通とは何か、BOOのことを考える時、よく考えさせられる。私にとっての「普通」は必ずしも世間一般の普通とは一致しない。私が普通だと思えばそれでいいんだ、実態のない「普通」には囚われたくないと思う。